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■2025年12月7日(日)第18回 言語聴覚療法技術セミナー
「言語聴覚士が行う直接訓練」
専門職として目指すこととそれを支える臨床技能
~日々食事介助だけになっていませんか?~
内容
言語聴覚士が行う直接訓練には2つの目的があります。1つは、嚥下障害を抱える方の病態を理解し、安全に摂食できる方法を見出すことです。嚥下障害のある方は食物物性・姿勢・1口量・ペースなどの条件で摂食状況が変わり、Best Swallow や Worst Swallow のように常に同じ運動とは限りません。また、嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査などで病態は理解できますが、検査でできたことが日常ではうまくいかないことや、逆に日常のほうが良い場合もあり、検査時のパフォーマンスをそのまま鵜呑みにすることもできません。言語聴覚士は、精密検査や普段の様子から病態を把握し、どのような時にどのような食べ方をするのかを検討し理解したうえで、ベストな訓練方法や訓練内容を実践することが求められます。また、ご本人の能力を引き出しつつ、本人・家族・関係職種が求める摂食を実現することも専門職としての務めです。ご本人の能力以上を求めることは難しいことで、事故につながる危険性もあります。私たち言語聴覚士は、本人が持つ能力の中で最高のパフォーマンスを常に継続できるよう、その支援方法を検討することも重要な仕事で、直接訓練で行っていく重要な内容です。そして自身の臨床技能をふんだんに用いて、徐々に本人のパフォーマンスを引き上げていく仕事がプロフェッショナルとも言えます。
2つ目は、常に同じパフォーマンスを発揮できるよう、運動や行動を学習することです。学習に必要なキーワードは「反復」と「フィードバック」です。ご本人が新たな摂食方法を無意識に実行できるようになるまで、私たち言語聴覚士や他の専門職が安全を担保しつつ反復し、それをご自身で実行しフィードバックできるまでを目指すことが目標です。この学習プロセスを実行し支援するのも『直接訓練』の大切な目的です。
この2つを実行するには、「ヒトが食べることの理解」「本人の能力を最大限引き出す臨床技能」「臨床家としての判断力」など、基礎から応用までの臨床力が必要です。これらがなければ日々の食事介助という行為だけに留まり、うまく食べられた時もその理由がよくわからず臨床力の積み上げができません。どんな方にも必要な方に必要な専門サービスを提供できることが専門職の存在意義です。
今回のセミナーでは、直接訓練で必要な理解と臨床技能の2点に注力し、これまでの臨床経験から培った点を基盤にお伝えします。嚥下障害を抱える方々のパフォーマンスを高める臨床力にこだわり、実践的にお示ししたいと思います。
多くのみなさまのご参加をお待ちしています。
「嚥下障害の臨床」市販されている評価機器から得る情報とその臨床活用
「運動負荷の可視化」発生発語官の運動訓練についてsEMGを用いて客観的に観察する
「嚥下訓練中の筋活動を可視化しその特徴を知ろう」
「言語聴覚士が行う摂食訓練~食物を用いたリハビリテーション実施のポイント~」
「安心安全な嚥下訓練の提供 フィードフォワード的臨床思考とその実践」
「Articulation訓練時の視点と実際:嚥下訓練との相違点」
「嚥下訓練ですべきこと 曖昧にしてはいけないこと
-摂食嚥下リハビリテーション手技の基本を振り返る-」
「復唱からの発見 -言語症状の読み解き方-」
「言語聴覚療法におけるバイオフィードバック訓練 -正確で効果的な運動訓練を目指して-」
「摂食嚥下訓練手技の理解と実践 - 運動学的アプローチと効果的な方法 -」
「嚥下造影検査を行う前に言語聴覚士として実施しておく観察や評価 -嚥下動態理解の仮説立案に向けた視点と実際-」
「摂食嚥下障害と頸部聴診 -何を聴き何を得るか-」
「言語聴覚療法での運動負荷の考え方-発声発語訓練・摂食嚥下訓練を中心に-」
「言語聴覚療法におけるバイオフィードバック訓練 ―生体運動の可視化とその活用-」
「摂食嚥下訓練における姿勢調整-何を求めどう調整するか-」
「摂食嚥下訓練における姿勢調整-何を求めどう調整するか-」
「摂食嚥下訓練のスキルアップ - 嚥下表面筋電バイオフィードバック訓練を知る - 」
「摂食嚥下訓練の実際~自身の嚥下訓練手技を運動学的視点から検証しよう~」
「摂食嚥下訓練のUp-to-date~各種訓練法の適応からsEMG バイオフィードバック訓練の実践まで~」
~すべての方に最高のサービスを~
