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■2025年10月26日(日)第17回言語聴覚療法技術セミナー
「嚥下障害の臨床」
市販されている評価機器から得る情報とその臨床活用
内容
下障害に関連する評価機器が多数市販されています。これらの機器はそれぞれ明確な意図をもって開発されており、臨床家が機器を導入する際は、その機能を深く理解し、高い汎用性を発揮させ、確かな効果を上げることが求められます。特に施設で導入する際には、導入後の臨床力の向上が期待されます。そのためには、単なる機器の操作方法だけでなく、対象者の選定や臨床的な視点を含めた活用方法を理解することが不可欠です。さらに、正確な情報を得るための実施技能の習得も重要となります。摂食嚥下リハビリテーションでは、これまでたくさんの評価方法が考案・実践され、多くの恩恵をもたらしました。しかし、その多くは行動レベルの評価が中心であり、量的評価や嚥下に関連する諸機能の評価は複数の機器を同期させる必要がありました。近年開発されている機器は、量的評価ができ、嚥下時の他機能を可視化できます。これは、臨床経験や基礎知識の有無にかかわらず、機能的・定量的評価が行えるようになったことを意味します。この特長を臨床で有効に活用できるよう、機器の特徴や活用について検討したいと思います。本セミナーでは、嚥下運動モニタ「B4S™」、嚥下呼吸モニターシステム「iSwallow monitor」、超音波装置、表面筋電バイオフィードバック「PAL METER」、口腔内細菌カウンタを取り上げ、その情報を摂食嚥下リハビリテーションでどのように活用し、嚥下障害の方々の機能向上や安全な経口摂取の確保につなげられるかを考えます。当日は、一部機器について実際の方法を供覧すると同時に、使い方の技能やコツ、臨床や研究での具体的な活用方法について、参加者の皆さまと共に確認し、検討を深めたいと思います。各機器に規定された方法や分析を遵守することは前提ですが、真に重要なのは、臨床視点で各機器を活用し、その情報を対象者に還元することです。実施者と対象者が共に有益となるよう臨床と機器の相互作用を追求することで、臨床水準や対応効果の向上が期待されます。当日は、参加者の皆さまとの相互学習にも挑戦したいと思います。参加者の皆さまのリクエストを受け付けて、観察してみたいことをご覧いただける工夫をします。自らの臨床疑問を解決するアクティブな学びを通して臨床力を高められるよう、受講者中心の技術セミナーにしたいと考えています。ぜひご参加ください。
「運動負荷の可視化」発生発語官の運動訓練についてsEMGを用いて客観的に観察する
「嚥下訓練中の筋活動を可視化しその特徴を知ろう」
「言語聴覚士が行う摂食訓練~食物を用いたリハビリテーション実施のポイント~」
「安心安全な嚥下訓練の提供 フィードフォワード的臨床思考とその実践」
「Articulation訓練時の視点と実際:嚥下訓練との相違点」
「嚥下訓練ですべきこと 曖昧にしてはいけないこと
-摂食嚥下リハビリテーション手技の基本を振り返る-」
「復唱からの発見 -言語症状の読み解き方-」
「言語聴覚療法におけるバイオフィードバック訓練 -正確で効果的な運動訓練を目指して-」
「摂食嚥下訓練手技の理解と実践 - 運動学的アプローチと効果的な方法 -」
「嚥下造影検査を行う前に言語聴覚士として実施しておく観察や評価 -嚥下動態理解の仮説立案に向けた視点と実際-」
「摂食嚥下障害と頸部聴診 -何を聴き何を得るか-」
「言語聴覚療法での運動負荷の考え方-発声発語訓練・摂食嚥下訓練を中心に-」
「言語聴覚療法におけるバイオフィードバック訓練 ―生体運動の可視化とその活用-」
「摂食嚥下訓練における姿勢調整-何を求めどう調整するか-」
「摂食嚥下訓練における姿勢調整-何を求めどう調整するか-」
「摂食嚥下訓練のスキルアップ - 嚥下表面筋電バイオフィードバック訓練を知る - 」
「摂食嚥下訓練の実際~自身の嚥下訓練手技を運動学的視点から検証しよう~」
「摂食嚥下訓練のUp-to-date~各種訓練法の適応からsEMG バイオフィードバック訓練の実践まで~」
~すべての方に最高のサービスを~
