第10回技術セミナーをZoomによるオンライン形式で開催いたしました。今回も全国から多くの先生方にご参加いただき、ご質問もたくさんいただきました。ご参加いただきました皆様には心より感謝申し上げます。
今回のセミナーは「言語聴覚療法におけるバイオフィードバック訓練 -正確で効果的な運動訓練を目指して-」というテーマで、柴本勇先生(聖隷クリストファー大学教授)にご講義いただきました。
表面筋電計や舌圧測定器などを用いたバイオフィードバック訓練だけでなく、ストローや綿チップなど比較的手に入りやすい備品を用いたバイオフィードバック訓練、更には、海外で使用されている構音点を意識させるバイオフィードバック訓練など、様々な視点からご教授いただき、多くの知見を得ることが出来ました。
また、今回のセミナーは第10回という節目の回となりました。ここまで継続してセミナーを開催できたのは、先生方が日々臨床に真摯に向き合い、そしてセミナーに参加してくださったからこそだと感じています。今後も、講義中やアンケートでいただいたご要望やご意見も含め、臨床に役立つ活動を行って参りたいと思いますので、是非ご参加いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
津軽保健生活協同組合 健生病院
小山内 奈津美 先生
2023年3月19日に開催されました聖隷クリストファー大学の柴本勇先生による「言語聴覚療法におけるバイオフィードバック訓練―正確で効果的な運動訓練を目指して―」のセミナーを受講させていただきました。
セミナーでは、バイオフィードバック訓練の概要と基礎知識、訓練方法について丁寧で分かりやすい解説をいただきました。訓練方法については、発声発語器官の運動を目的とした手技、随意的運動制訓練手技、表面筋電バイオフィードバック訓練装置(PAL METER)を用いた手技について、具体的な訓練方法や、有効に実施するための訓練のポイントについて、実技を交え分かりやすく説明をいただきました。特に表面筋電バイオフィードバック訓練装置(PAL METER)については、これまで具体的な使用方法等について学ぶ機会に乏しく、本セミナーへの参加は、実際の訓練方法や有用性について学ぶ貴重な経験となりました。言語聴覚士が扱う嚥下訓練や構音障害のリハビリテーションは、運動訓練であり「運動学習」という点に配慮しつつ正確な訓練の提供が求められることを再確認し、バイオフィードバック訓練の意義や必要性を深める機会になりました。
第一線でご活躍されている柴本先生より直接ご指南して頂けることは大変貴重な経験です。今回のセミナーの受講は、臨床のブラッシュアップになりました。このようなオンラインでの学習の機会を設けて頂いた柴本勇先生をはじめ、言語聴覚療法研究会に携わっておられる先生方に感謝を申し上げます。