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第11回 言語聴覚療法技術セミナー

2023年07月30日(日)第11回言語聴覚療法技術セミナー開催報告

  「嚥下訓練ですべきこと 曖昧にしてはいけないこと
  -摂食嚥下リハビリテーション手技の基本を振り返る-」


内容
 嚥下訓練は目的志向型訓練です。ねらいを定め、確実に効果が得られるよう実施することが必要です。どの訓練にも目的があり、目標があります。その目標を達成させるために、各種方法やプロトコルが具体的に定められています。今回のセミナーでは、摂食嚥下リハビリテーションの訓練手技を振り返り、各手技のねらいとともに、明確にすべきことや曖昧にしてはいけないことを解説します。日々の臨床では、教科書通りにいかないことが常で臨機応変に対応することが求められます。だからこそ各訓練手技の基本を押さえた上で、提供する方の状態や臨床環境に合致させ実施できると理想のアウトカムに近づくと考えられます。最新手技も大切ですが、基本を知っていることが重要です。講師の臨床経験に基づいて重要な点を振り返ります。ぜひご参加ください。

講師 柴本 勇 先生(聖隷クリストファー大学)

 第11回技術セミナーをZoomによるオンライン形式で開催いたしました。今回も全国から100名を超える先生方にご参加いただき、ご質問もたくさんいただきました。ご参加いただきました皆様には心より感謝申し上げます。
 今回のセミナーは「嚥下訓練ですべきこと 曖昧にしてはいけないこと -摂食嚥下リハビリテーション手技の基本を振り返る-」というテーマで、柴本勇先生(聖隷クリストファー大学教授)にご講義いただきました。講義では、基本的な手技を振り返りつつ、訓練の大切な視点について解説いただきました。
 言語聴覚士が対象とする疾患や病態が多様化する中、それぞれの患者様に応じた適切な訓練を行うためには、個々の訓練手技の理論的な背景を知り、本質的なねらいを理解しておくことが重要です。今回のセミナーでは、これらの知識や技術を中心に、効果を得るための目標設定やその考え方、具体的な教示方法などについて実演を通して教えていただきました。
 また、今回は受講者の先生方が訓練手技について普段疑問に思っておられることや知りたいと思っておられることをチャットで募り、これらについても分かりやすく丁寧にご教授くださいました。
 終了後のアンケートでは、「また復習したい」「後輩にも紹介し勉強してもらいたい」といった声をたくさんいただいています。録画映像は、会員特典として今年度末まで無料で何度でもご覧いただくことができます。参加できなかった方、復習したい方は会員専用ページからお申込みください。


受講された先生から ご感想

第11回言語聴覚療法技術セミナーを受講して

今村総合病院 薮内 千幸 先生 

 2023年7月30日に開催されました聖隷クリストファー大学の柴本勇先生による「嚥下訓練ですべきこと曖昧にしてはいけないこと―摂食嚥下リハビリテーション手技の基本を振り返る―」のセミナーを受講させていただきました。セミナーでは、嚥下訓練の概要と基礎知識、摂食姿勢の大切さ、具体的な訓練方法について分かりやすく丁寧な解説をいただきました。
 嚥下訓練に苦手意識をもつ経験年数の少ない私のようなSTでも、今回のセミナーを受講し、明日から実行できる実用的な訓練を学ぶことができました。例えば、摂食時の頚部の角度の重要さです。患者様にどういう課題があるかによって頚部の角度をよく考える必要があること、具体的には、頸部の屈曲位置を変えることによって咽頭圧を高めたり、また反対に咽頭腔を狭めさせないようにしたりできることを学びました。時に症例のお話を交えながら、それぞれの違いを明確に説明して頂けたのが本当に分かりやすかったです。
 モニターの前で実践して見せていただけるところ、また質問があればその場で説明していただけるところも大変ありがたいと感じました。
 実際、翌日からリハビリ介入時に柴本先生に教えていただいた具体的な訓練方法、摂食時のアドバイスを取り入れて実践しております。
 このような貴重な機会を与えてくださった言語聴覚療法研究会の先生方、柴本勇先生に深く感謝致します。これからも自己研鑽に努めていきたいと思います。

研修会開催報告

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