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定期勉強会Ⅰ:研究法の基礎


 定期勉強会開催報告
 ●第1回『第1部 総論』
 ●第2回『第2部 構想・デザイン・立案計画(前編)』
 ●第3回『第2部 構想・デザイン・立案計画(後編)』
 ●第4回『第3部 研究の実施・論文執筆・発表(前編)』
 ●第5回『第3部 研究の実施・論文執筆・発表(中編)』
 ●第6回『第3部 研究の実施・論文執筆・発表(後編)』『第4部 研究に関わるQ&A』
 



第1回『第1部 総論』

 第1回定期勉強会は、テキストの『総論』である第1章から第4章について勉強しました。研究に興味をおもちの方や、研究について学ぶことで臨床力を高めたいという方など、幅広い臨床経験の先生方がご参加くださいました。 テキストの内容である「研究の種類」、「よい研究にするために必要な要素」、「研究に着手する前に必要なもの」などについて、発表者からのプレゼンテーションの後、臨床での疑問や研究に必要な情報の整理・管理方法について意見交換しました。勉強会の終盤では論文検索の難しさに話が及びました。論文検索は思いのほか難航することが多いものですが、なぜ難しいのか、調べたい情報を得る方法、探し方のコツ、収集した論文の管理方法についても教えていただきました。テキストの内容にとどまらず、柴本勇先生(聖隷クリスファー大学教授)をはじめ、研究のご経験がある先生方のお話から学べたことが多々あり、「勉強会」という形式で学ぶ楽しさを実感しました。 勉強会終了後、ご参加頂いた先生方から下記のようなご感想をいただきました。

発表者の先生の分かりやすい説明に加え柴本先生をはじめとする先生方からの実際の経験談も聞く事が出来て、有意義な時間となりました。
自分一人では何から始めてよいのか焦るばかりでしたが、この勉強会を通して、具体的に進めていけそうな気がしました。
リサーチクエスチョンや文献の整理の仕方についても、とても参考になりました。

参加された先生方、ご感想をお寄せいただきありがとうございました。

言語聴覚療法臨床研究会 定期勉強会スタッフ一同 


 



第2回『第2部 構想・デザイン・立案計画(前編)』

 7月3日(土)に定期勉強会を開きました。
 対面での勉強会と比べて一体感の醸成や参加者間の交流の難しさはあるものの、二回目ということで、時折画面越しの参加であるということを忘れるくらい和やかな雰囲気となりました。

 第二回定期勉強会では、テキストの第5章から第8章について勉強しました。
 前回は総論でしたが、今回からは各論に入りました。具体性が増してイメージしやすくなり、知識のさらなる吸収へとつながりました。
 発表を担当してくださった先生が「研究テーマの育て方」「研究構想・デザイン・計画」「原著論文の構成」「背景と文献レビュー」についてご自身の経験も交えながらプレゼンテーションをしてくださり、その後「多施設での共同研究の進め方」や「研究の種をリサーチクエスチョンにつなげる方法」、「文献の批判的吟味の仕方」などについて皆で意見交換をしました。発表担当の先生が臨床症例をご提示くださったことで、今回の勉強内容に当てはめながら自らも思考を辿ることができました。臨床での疑問を研究的な視点へと発展させる一連の流れを疑似的に体験しているようで、テキストだけでは得られない気づきが多くありました。
 また、今回も意見交換で挙がった話題について、経験がおありの先生や柴本勇先生が+αの知識を加えたお話をしてくださり、大変勉強になりました。

 勉強会終了後、ご参加頂いた先生方から下記のようなご感想をいただきました。

具体例を交えていただいたこともあり、非常にわかりやすく、質問もしやすかったです。皆様のやりとりを聞くだけでも、とても勉強になりました。
前回・今回とスライド作成に発表に本当にわかりやすく,とても勉強になっています。担当されている先生方は大変かと思いますが,発表に刺激され,わたしも勉強しよう!頑張らなくちゃ!と良い影響をいただいています。
ご自身の臨床に落とし込んで話を広げて下さり、より身近なこととして捉えることができました。
 参加された先生方、ご感想をお寄せいただきありがとうございました。

言語聴覚療法臨床研究会 定期勉強会スタッフ 稲葉 



 



第3回『第2部 構想・デザイン・立案計画(後編)』

 今回で定期勉強会も3回目となりました。
 画面越しではございますが ご参加いただいている先生方と顔見知りとなり、勝手ながら親近感を感じております。忙しい臨床の中でどのように研究に取り組んで進めていけばよいかという点は、多くの先生方で共通した課題であることが分かりました。回を重ねるごとに日常の様子をうかがう機会も多くなり、スタッフ一同大変ありがたく思っております。

 今回は、テキストの第9章から第12章を勉強しました。
 発表をご担当くださった先生が目的、対象と方法、研究助成申請や研究倫理について、ご自身が取り組まれた研究のお話も交えながらプレゼンテーションをしてくださいました テキストはますます専門的な内容となってきましたが実際の論文を用いて一つ一つ読み解いてくださり さらに理解を深めることができました。また、論文の執筆時はもちろんのこと、研究対象者に研究内容等を口頭で説明する際にも表現や用語に留意することが研究の質の高さのために重要であることを学びました。

 今回も柴本勇先生(聖隷クリスファー大学教授)から総括を頂きました。
 情報管理の徹底や働き方改革など時世の流れにより症例検討会を開催し難い環境となってきていますが 改めてその大切さや意義について教えていただき、日常の臨床を考え直すきっかけとなりました。

 勉強会終了後、ご参加いただいた先生方から下記のようなご感想をいただきました。  とても丁寧にまとめて下さっており、疑問を持ちながら読んでいた内容の理解が進みました。柴本先生のコメントも、改めて症例検討会の大切さを感じることができました。

ご発表の中で、他の書籍や文献の引用が効果的で、またスライドも大変美しく視認性がよく、発表の仕方も勉強になりました。
会に参加して、すでにテキスト半分を輪読。難しい内容ですが、皆さんと輪読する中で、何とか読み進めることができ、大変感謝しています。一人では、とっくに挫折していると思います。
ご発表の中で、他の書籍や文献の引用が効果的で、またスライドも大変美しく視認性がよく、発表の仕方も勉強になりました。

 参加された先生方、ご感想をお寄せいただきありがとうございました。
 

言語聴覚療法臨床研究会 定期勉強会運営スタッフ 今西 



 



第4回『第3部 研究の実施・論文執筆・発表(前編)』

 定期勉強会は4回目の開催となりました。
 オンラインで月1回の勉強会ですが、ご参加の先生方がZoomにご入室されると良い緊張感が漲ります。
 今回は、データ収集・統計という、ともすればやや敬遠しがちな項目ですが、一人ではなく一緒に考え学ぶ先生方の存在はとても心強く、励みになっております。

 テキストは第13章から第14章を勉強しました。
 ご発表担当の先生より、テキストの内容に加えて、統計用語の意味や有意水準・p値の解釈などをご説明いただきました。直近の言語聴覚研究やST関連領域の論文を多数挙げながら、『何を見たいか?』・『データの種類』がわかると使うべき統計手法を導けることを、とても分かりやすくプレゼンテーションしていただきました。
 また、研究に取り組まれたご経験のある先生が、統計ソフトの画面を共有しデモンストレーションしてくださり、第4回の学習内容が研究のデータ処理場面でどのように必要となるのかの具体的イメージを膨らませることができました。

 そして、今回も柴本勇先生(聖隷クリスファー大学教授)から総括を頂きました。
 統計処理を行えば、必ず何らかの結果は出ます。データは自分の示したいことをサポートしてくれるものであり、計画を練り、仮説を立てて、自分が証明したいと思ったことを示せているのか?という視点でみていくことが大切であることをご教授くださいました。

 ご発表担当の先生のプレゼンテーションと研究経験がおありの先生のデモンストレーションによって統計への苦手意識が少し緩和されていたところに、さらに柴本先生から研究に取り組むにあたっての熱いメッセージをいただいて、憧れでしかなかった研究活動の実現に向けて背中を押していただけた、そんなあっという間の1時間半でした。

 勉強会終了後、ご参加いただいた先生方から下記のようなご感想をいただきました。

予習の段階から、難しいなと感じていた分野でしたが、補足説明をとても丁寧にたくさん載せて下さり、また身近な資料(学会誌)を用いて説明して下さったのでイメージがつきやすかったです。今一度、補足説明を見ながら学会誌を読み直してみたいと思いました。
統計の手法の選択・解釈はなかなか難しく、計画を立てる時や統計処理を行うときは、詳しい先生に相談しながら進めるのが、一番かなと思います。しかし、相談をする上でも、統計手法の概要は理解しておきたいので、今回のように概要をまとめていただけると、わかりやすくて良かったです。

 参加された先生方、ご感想をお寄せいただきありがとうございました。

言語聴覚療法臨床研究会 定期勉強会運営スタッフ 野瀬 



 



第5回『第3部 研究の実施・論文執筆・発表(中編)』

 定期勉強会も5回目、残すところあと1回となりました。
 毎回テキストに沿って研究の一連の過程を学んでいますが、今回は統計処理を終えたデータをどのようにまとめていくのか、内容の方も終盤に差し掛かってきています。

 今回は、テキストの第15章から第18章を勉強しました。
 発表をご担当くださった先生がこれまでの復習も交えながら、大変丁寧にテキスト内容を紐解いてくださいました。
 また、考察の考え方、共著者の条件、謝辞の書き方、文献リストの表記方法、言葉の選び方の大切さについてもご説明くださいました。
 統計の結果は変えられない、だからこそ、研究デザインと正しいデータの収集がいかに大切であるかをひしひしと感じました。もちろん研究には統計の知識が必要ですが、統計で出た結果を記述し論文を作成するには、結果や考察のまとめ方や投稿雑誌に合わせたお作法が重要であることも学びました。研究=統計=苦手というイメージでしたが、「難しいから研究は私には無理」ではなく、「でも私にもできるかな、やってみたいな」そう思わせてくださるようなとてもわかりやすくあたたかなご発表でした。

 最後に、参加者の先生からのご質問に答える形で、今回も柴本勇先生(聖隷クリスファー大学教授)から総括を頂きました。ST領域ではいまだ未研究な部分が大きい質的研究への展望もお話しくださり、胸が熱くなりました。

 勉強会終了後、ご参加いただいた先生方から下記のようなご感想をいただきました。

資料はとてもまとまっていてわかりやすかったです。私には話されるスピードもちょうど良く聴きやすかったです。
会を重ねるごとに理解が深まっていき、以前発表いただいた内容との関連も見えてきて、うれしく感じています。
STの領域はまだまだ研究されていない部分が多いことも知り、いつか何か貢献できることがあればという気持ちが芽生えてきました。
とても勉強になり、参加されたみなさんの質疑応答や、柴本先生のお話でさらに理解が深まったと思います。

 ご感想をお送りいただいた先生方、ありがとうございました。

言語聴覚療法臨床研究会 定期勉強会運営スタッフ 稲葉 



 



第6回『第3部 研究の実施・論文執筆・発表(後編)』『第4部 研究に関わるQ&A』

 定期勉強会は6回目、最終回を終えました。
 これまで、テキストを基に研究の一連の過程を学んできましたが、今回はテキストの第19章から第24章、論文執筆後のことについて学びました。主な内容は、研究で得られた考えを伝える際の注意点、臨床と研究を両立させるために大切なこと等です。

 発表をご担当くださった先生が、テキストの内容に加えて、学会発表の体験談や論文投稿規定について、具体例を挙げてご説明くださいました。また、研究を学ぶ際には「学びの共同体」が必要であることをご勤務先の教育・指導の例を挙げてご紹介くださり、臨床の悩みや疑問を言語化し整理していく様子を窺い知ることができました。
 最後に、ご参加の先生皆様からお言葉をいただきました。自分一人では難しそうな本でも皆で読み解き理解できたこと、臨床の疑問や研究への意見を交わし合える時間をもてたこと、仲間と呼べる先生方と出会い繋がりを持てたこと、定期勉強会の参加がSTとしての一つのモチベーションとなっていたことなどの感想をいただきました。コロナ禍で直接お会いすることは叶いませんでしたが、いつか学会などの場でお会いできることを楽しみに、STとしてさらに成長していきたいという想いを強くしました。

 柴本勇先生(聖隷クリストファー大学教授)からは、今回の内容に因み、ご自身が研究を始められた頃のエピソードやご心境、体験談等のお話をいただきました。はじめは苦手意識のあった発表も経験を積んで慣れていかれたこと、学会発表での質疑応答は考察を深めるヒントを得るチャンスであることなどを教えていただきました。そして今年度の定期勉強会最終回を迎え、「ここからがスタート!」と心に響くエールをくださいました。全回を通して、学術的なご指導と示唆に富んだお話とともに活動を励まし続けてくださり、ありがとうございました。

 勉強会終了後、ご参加いただいた先生方から下記のようなご感想をいただきました。

論文執筆に関する内容でしたが、日々の臨床での考えをまとめる際にも重要な視点が多かったです。本を通して感じていたことですが、『研究』というと何か難しい事のように考えていましたが、全て日々の臨床からつながることなのだということを改めて実感しました。
同じ志の『仲間』ができたことは、とても貴重なことだなぁと思います。
このような定期的に集まれる場を設けていただき、色々な刺激をいただけたことで、自身のモチベーションの向上にもつながり、大変感謝しております。

 定期勉強会にご参加くださいました先生方、ありがとうございました。

言語聴覚療法臨床研究会 定期勉強会運営スタッフ 野瀬 


次年度も定期勉強会の開催を予定しています。詳細が決まりましたら、HP・会員メールなどでご案内いたします。

言語聴覚療法臨床研究会 定期勉強会スタッフ一同 


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